●読めますか、書けますか。よく使われる1800字。

すぐに役立つ
草書の覚え方ハンドブック

西村翠晃著 A5・183頁 定価1,785円
ISBN4-8170-4043-2

 草書は、曲線が多く流れるような美しさがある。楷書や行書よりも古く、隷書をもとに完成された書体。文書の速書きのために、一字が一筆で書けるように点画を省略して考案された。
配置は、全体の字形のイメージを初めにして、偏や旁、冠、構え、垂れなどに分類し、くずし方の特徴をつかむ。合わせて1800字を2色刷りで収めた。同じ漢字が複数ヶ所に分類されて掲げられている例も多い。
 二種類にくずされる字もある。楷書では違う字体だが、草書になると似ている字もある。「刀」と「切」のように類似の姿を持つ字を集めてペアにして覚えていこうとの10頁のまとめも最後につけた。
 さらに、変体仮名260字の草書や、硬筆・毛筆書写検定試験で多く出題される二字熟語100種を楷行草三体のペン書きで掲げた。索引は、部首、音・訓、総画数の四種で、引きやすい。
 知っている字も出てくるが、間違えて覚えているのもありそうだ。漢字の豊かさと美しさにも改めて気づかされる。座右に一冊あると重宝するのではないだろうか。
●主な内容 ■草書の形 全体のイメージから特徴をつかむ/左部(主に偏など)/右部(主に旁など)/上部(主に冠、構え、垂れなど)/下部(主に脚、繞まといなど)それぞれの、くずし方の特徴をつかむ/その他の特徴をつかむ/まとめ―ペアにして覚えやすくする ■変体がなを草書で書く ■硬筆・毛筆書写検定試験への対応と練習 ■索引

●にしむら・すいこう。1950年鹿児島県生まれ。佛教大学書道教養課程修了。文部省認定書写技能検定硬筆一級、毛筆一級、同指導者。ビジネス書道一級。実用書道紫陽会主宰。朝日カルチャー神戸など講師。



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