●筆描きの、そのまま使える大きめの図案がいっぱい。

すぐに役立つ 陶芸の絵付デザイン

林 和一著 B5・165頁 本体2,300円 ISBN4-8170-8025-6

 やきものを作るのは楽しい。作る人が随分増えてきた。釉薬を掛けただけのものもそれなりに味わい深いが、これに文様や絵が付けられれば作りがいや興味がもっとつのる。
 ところが、何を描いたらいいのか、どんなにしたらそれなりに描けるのかはむつかしい。紙の上に描くのとは違う。まず、曲面が非常に多い。釉薬はねばりがある。素焼きならば、ざらざらしていて筆は伸びないし、吸収は早い。細かい線描はできないので、簡略化した、省筆図案にせざるをえない。
 やきものには昔からよく使われてきた絵柄がある。
 鳥、かに、大根、椿、松、鯉、人物、馬などの筆順付き図案は初心者にはありがたい。深鉢外側の文様は連続している。瓜、桔梗、春蘭、蝶や、丸と線を組み合わせた幾何・抽象文様などは伸長図で描いた。紅葉と鹿、あるいは蓮池と鷺を組み合わせた丸形文様、そして皿や鉢の縁、壷の肩や胴につける縁文様。
 絵付の基礎、筆使いと絵付技法などの解説に加え、筆描きで90頁に亘って これら120点の実際的なデザインと参考図152点を 大きな図版で掲げた。そのまま使ったり応用できる。染付・織部・赤絵作例での実技過程と材料店案内なども便利。
 
●主な目次
絵付の知識 ▼装飾技法の施行と方法 ▼下絵付の絵付顔料 ▼筆/筆の種類、調整、描画の特色 ▼絵付の特性 ▼絵付の用と美▼参考作品/染付、織部、赤絵 ■下絵 ▼下絵の考え方 ▼絵付技法の方法と特徴 ▼裏絵付 ▼染付の下絵と完成作品 ▼動物図案染付作品 ▼絵付作品の成立ち▼描画の順序 ■文様のいろいろ ▼鉢文様、丸形文様、幾何・抽象文様、縁文様織部焼と志野焼の文様 ■参考図案 ▼植物・花、動物・魚・鳥・昆虫、干支、人物、風景■実技の解説 ▼染付/染付童子文蓋付碗、染付カワセミ文鉢 ▼織部/織部幾何草文四方鉢織部橋文ソギ入平鉢 ▼赤絵/赤絵花文長角鉢 ◆材料店一覧
 
●著者紹介 はやし・わいち。春陽会会員。1951年静岡県生まれ。74年金沢市立美術工芸大学日本画科卒。75年日本版画協会展新人賞・春陽会展新人賞各受賞。83年日本の四季・木版画と陶磁器個展。84〜88年瀬戸市赤津焼窯元勤務。89年静岡県細江町に「想和窯」築窯。90年作陶と木版画、作陶と水墨画各個展。陶磁器、木版画を中心に制作。
 
 
第1集好評発売中 

陶芸の絵付入門
 
林 和(わ)(いち)著  B5・166頁 本体2,500円 ISBN4-8170-8000-0

 親しみ深い藍色の染付を主に織部、赤絵を併せ釉薬や道具、文様、絵付・施釉法などを多くの図版と写真で紹介。毛筆書きの絵柄・文様集も収め、初心者や作陶体験のない者にも焼き物が身近になり、その魅力が伝わってくる。